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チェディ・ジェーガン国際空港のすぐ外にある「Welcome to Guyana」の標識。写真提供:Ben Pelta-Heller
George Hashemi2025年1月15日
冒険好きの旅行者にも、環境に配慮した旅行者にもおすすめの目的地、ガイアナ。南米ベネズエラとスリナムの間に位置する自然豊かなこの小さな国には、手つかずの自然がそのまま残されています。国土の85%は緑豊かな熱帯雨林に覆われており、政府はその状態を維持するために尽力しています。ガイアナは自然保護への取り組みやノルウェーなど他国との国際パートナーシップを通じて、世界で最も低い森林破壊率を維持しており、多様な生態系を誇る生態学の中心地でもあります。ここでは、ガイアナの壮大な自然を体験できるいくつかのおすすめアクティビティをご紹介します。
カイエトゥールの滝(Kaieteur Falls):一段の滝としては世界最大で、その高さはナイアガラの滝の4倍。ガイアナで最も人気の観光名所であるカイエトゥールの滝は、自然の圧倒的なパワーを直に感じることのできる迫力のスポットです。アマゾンの熱帯雨林の奥深くにあり、ポタロ川から毎秒23,400立方フィートの水が流れ落ちています。
滝はガイアナの首都ジョージタウンから日帰りで簡単に訪れることが可能。絶景を眺めながら飛行機に乗ると45分ほどでカイエトゥール空港に到着し、そこから展望台までは徒歩わずか15分の距離です。もっと冒険心をくすぐるルートが希望なら、Dragon Toursなどのツアー会社が提供している熱帯雨林から滝までの5日間のハイキングに挑戦するオプションも。珍しい野生動物を発見しながらガイアナの原野をトレッキングし、大自然を肌で感じてみましょう。
オリンドゥイクの滝(Orinduik Falls):カイエトゥール国立公園に位置する、小さいながらも一見の価値があるオリンドゥイクの滝。野生の動植物を観察し、滝つぼでひと泳ぎすれば、蒸し蒸しした熱帯雨林から解放されてクールダウンできます。ほとんどのツアーでは、カイエトゥールとオリンドゥイクの両方の滝を1日で周りますが、より長く滞在してじっくり楽しめるプランも用意されています。
カイエトゥール国立公園(Kaieteur National Park):242平方マイルの広大な森と原野から成る公園。自然破壊が進む現代世界では、驚異的とも言える大自然の宝庫です。カイエトゥールの滝の音を遠くに聞きながら進むハイキングコースでは、ジャガーやオオカワウソ、南米最大の蝶であるフクロウチョウなど、珍しい野生生物に遭遇するかもしれません。
世界の果てを思わせる秘境で、手つかずの大自然に囲まれながら滞在してみませんか。究極のエコツーリズムとも言えるこの宿泊体験は、驚異の生態系と生物多様性を維持するためのガイアナの奮闘を体験できる最高の方法です。
Caiman House Eco Lodge:ユープカリ村の中心部にあるCaiman HouseのSaFoRiアドベンチャーでは、ガイアナが誇るサバンナ(Savanna)、森(Forest)、川(River)の3つの生態系を一度に体験できるオリジナルツアーを提供しています。宿泊は、職人が地元の素材から作った家具を配した、4ベッドルームのロッジで。きっといつまでも思い出に残る体験となるでしょう。
Mapari Wilderness Camp:カンク山脈の深い熱帯雨林にひっそりと隠れたこのキャンプ場は、滝を見下ろす美しい小川のほとりにあります。わずか10個のハンモックのみが用意されたMapariは、旅行者がまず訪れない秘境の中の秘境。朝日が昇ったら、真の孤立した地がもたらす静寂の中で、静かな川の音を楽しんでみましょう。その後は自然の中をハイキングしたり、バードウォッチングに出かけたり、オウギワシや巨大なルブロンオオツチグモが生息する様子を観察したり。近隣コミュニティに住む先住民が英語でガイドをしてくれます。夜には、この地域の夜行性動物が月明かりの下で活動する様子を見ることができます。
Iwokrama River Lodge:Iwokramaは、気候変動に取り組む目的で、熱帯雨林の保全と持続可能な利用を促進するために設立された、エコツーリズムのゴールドスタンダードとも言える非営利施設です。8つのキャビンはイウォクラマ熱帯雨林の奥深くにあるエッセキーボ川沿いに建てられ、快適なキャビンに加えて、フルサービスのキッチン、レストラン、ショップ、2つのバーも利用できます。さらに野生動物観察ツアー、カヌーツアー、ハイキング、バードウォッチング、熱帯雨林トレイルなど、周囲の熱帯雨林にどっぷりと浸れる数々のアクティビティも用意されています。
Karanambu Lodge:そよ風が吹き抜け、広大な馬場がパカライマ山脈にまで広がる北サバンナの草原。1920年代に牛の牧場だったKaranambuは、現在ではルプンニサバンナと湿地帯の保護に専念するロッジ兼センターとなっています。これらの土地には、オオカワウソやアリクイなど、アマゾニアの珍しい絶滅危惧種が生息しています。
Blackwater Adventures:ガイアナ政府観光局より認可され、ガイアナで唯一の「HSSE(健康、安全、セキュリティ、環境)」認定を受けている家族経営の会社。ボートツアー、釣りチャーター、カスタムメイドのツアーを専門としています。
Wilderness Explorers:ガイアナの未開の地を訪れたいなら、このツアー会社がおすすめ。人のいない自然界を探索したい旅行者のために、人里離れた村への日帰り旅行や、熱帯雨林の数日間のトレッキングなど、魅力的な旅行プランが用意されています。
熱帯雨林でのトレッキングから手つかずの自然に囲まれたエコロッジでの滞在にいたるまで、ガイアナでの冒険は尽きることがありません。国の継続的な保護活動の賜物である大自然と野生生物の世界に、ぜひ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。