
ジャマイカのモンテゴ・ベイを訪れるなら、ビーチサイドリゾートを超えた体験を。写真提供:Shutterstock
モンテゴ・ベイでおすすめのアクティビティ
リゾートでは物足りないという方へ。プールサイドでリラックスするのも良いですが、モンテゴ・ベイやジャマイカの各地では、もっとさまざまな体験を楽しむことができます。このガイドでは、モンテゴ・ベイへの次のご旅行でぜひおすすめしたいアトラクションをご紹介します。
ダンズ・リバー・フォールズで滝登り

そうです、「滝登り」で間違いありません。滝に登ったことがあると言う人はあまりいませんが、ダンズ・リバー・フォールズ(Dunn’s River Falls)ではそれが可能です。モンテゴ・ベイから車で約2時間のオーチョ・リオス(Ocho Rios)にあるこの名所は、まるで自然のウォーターパークのよう。滝の落差は約900フィートで、自然の作用で段状となった滝がカリブ海に注ぎ込みます。
豆知識:
滝登りの際は水着とともにマリンシューズを身につけて、滑らないようにしましょう。
ビーチから出発し、流れ落ちる滝、そして穏やかなラグーンへと、ガイドの案内のもとグループで巨大な石段を登っていきます。どのように歩を進めれば登りやすいかアドバイスしてもらえるので、想像するほど大変なトレッキングではありません。ただし体がずぶ濡れになるのはご承知おきを。滝底から頂上までは早く登れば30分ほどですが、途中で立ち止まり一息入れられるスポットが多数あります。
エキゾチックなハチドリを間近に観察

ジャマイカには驚くべき野生生物が数多く生息しています。特に印象的なのは、ジャマイカの国鳥、フキナガシハチドリ(地元では「ドクターバード」と呼ばれます)。モンテゴ・ベイから車で約30分の場所にあるロックランズ野鳥保護区(Rocklands Bird Sanctuary)では、この鳥をはじめ色鮮やかな鳥類の数々を観察することができます。
ご存じでしたか?
ジャマイカには、世界の他のどこにもいないハチドリが少なくとも3種生息しています。
ここはよくあるバードウォッチングの名所とは違います。エキゾチックな鳥たちが、姿を探さずとも、目の前に現れるのです。砂糖水の入った小さなボトルが野鳥保護区で用意されているので、これを伸ばした指の前にセットします。少し待てば、驚くほど色鮮やかな鳥たちが目の前を飛び交います。鳥はしばし指の上に止まって水を飲むこともありますので、存分にその美しさを堪能してください。この自然の楽園では、野生の蘭やその他の植物から蜜を吸うなど、自然環境に生息する鳥たちの姿を観察できる場所もあります。
鳥類の愛好家はもちろん、静かな環境でゆっくりと独特の野生生物を見てみたい方は、ぜひ体験してみてください。
世界に名高いラム酒蒸留所を見学
ジャマイカには何世紀にもわたる歴史があります。そして、サトウキビを蒸留して造られるラム酒の製造とその交易をなくして、ジャマイカを語ることはできません。島のラム酒蒸留所を訪れて、ジャマイカの歴史を学びながら、その恵みを味わいましょう。
モンテゴ・ベイエリアの代表的な(そして最古の)蒸留所に、ハンプデン・エステート(Hampden Estate)があります。市の中心部から車で1時間ほどです。約300年の歴史を誇るサトウキビのプランテーション内に蒸留所と瓶詰め工場が建ち、銅製の蒸留器からカクテルに至るまで、ラム酒の製造工程をガイド付きツアーで見学できます。締めくくりには、何年もの樽熟成と何世紀にもわたる職人技から生まれた完成作を味わってみましょう。ジャマイカが世界的なラム酒の名産地となった秘密がここにあります。
ご存じでしたか?
ジャマイカはダークラムが有名です。糖蜜(モラセス)の含有量が多く、長期間熟成させているため、通常のラム酒よりも風味が濃厚です。
施設は古く、少々老朽化が見られるかもしれません。しかしお酒の愛好家なら、こうしたものが年を経るごとに味わいを増すことをご存知でしょう。ここのラム酒が世界中の流通業者に販売され、他のブランドともミックスされている事実を見れば、そのことは明らかです。
ジャマイカでは、どこにいても最高の時間を過ごすことができます。ビーチでリラックスする休暇ももちろん良いですが、モンテゴ・ベイ・エリアではここでしか味わえない素晴らしい体験が待っています。きっと一生の思い出に残る旅になるでしょう。