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多様な生態系が存在するコロンビアは、大自然を探検するのにうってつけの場所です。写真提供:Shutterstock
コロンビアは世界で最も生物多様性に富んだ国の一つであり、自然を愛する人にとって最高の旅先といえるでしょう。全米オーデュボン協会によると、コロンビアには約1,900種もの鳥類が生息していることから、「バードウォッチャーの楽園」という愛称で呼ばれることもあります。多彩な地形と、さまざまな種類の生物が共存していることから、コロンビアは多くの自然愛好家にとって憧れの場所となっています。
そのため、コロンビアがエコツーリズム(旅行が環境に及ぼす影響を理解して配慮し、自然をより大切にするための旅行業界全体の取り組み)の最前線にいるのは自然の結果といえるでしょう。
コロンビアのエコツーリズム:行き先
コロンビアの最大都市であるボゴタやメデジンが、大自然への冒険に出かける際の出発地として便利です。市街地でも自然を体験することは可能ですが、コロンビアの力強い大自然を存分に味わいたいなら、やはり自然の奥深くまで足を運ぶ必要があります。コロンビアは近年多くの観光客が訪れており、国内での移動も容易になってきているため、心配する必要はありません。
メデジン:アルビ公園(Parque Arvi)
メデジンの郊外にあるアルビ公園は、たどり着くまでの道のりさえも思い出に残るでしょう。市内からはメトロケーブルカーを利用でき、上空からアブラ渓谷とアンデス山脈の絶景を望むことができます。
40エーカーのアルビ公園は自然保護されており、園内にはハイキングやサイクリングコースもあります。森林の林冠に隠れるように、コロンビアの有名な固有種の鳥や蝶、ランなど、さまざまな生物を見つけることができます。日曜日にはファーマーズマーケットも開催され、地元で採れた農産物や工芸品、お土産などを購入したり、軽食を楽しむこともできます。
ボゴタ:チンガザ国立公園
コロンビアの「最も珍しい生態系」の一つと言われているチンガザ国立公園は、ボゴタ郊外のアンデス山脈の東側に位置しています。標高13,200フィートまで登ると、オリノコ川沿いの乾燥した渓谷や40以上の氷河湖の絶景が現れます。動物好きの方は、クマ、ジャガー、ウーリーモンキー、そして公園に生息する多くの鳥類を見つけることができるでしょう。一人で自由に探索することも、ガイド付きのハイキングやその他のグループアクティビティに参加することもできます。
サンタ・マルタ:シエラネバダ・デ・サンタ・マルタ国立公園(Sierra Nevada de Santa Marta National Park)
シエラネバダ・デ・サンタ・マルタ山脈は、アンデス山脈以外の海域で最も標高が高い山脈です。コロンビアのカリブ海沿岸のちょうど先端に位置し、熱帯のカリブ海がわずか数キロ先にありながら、山々の山頂は一年中雪に覆われているという珍しい光景が広がります。
しかし、そこまで高所に登らなくても、この地域の美しい熱帯雨林を楽しむことは可能です。シエラネバダ・デ・サンタ・マルタ地域のそのような場所のひとつがミンカ。この小さな村にはエコツーリスト向けの快適なホステルや保養施設が揃っています。さらにガイド付きバードウォッチングツアーに参加して、オウム、オオハシ、ハチドリなど密林を飛び交う鳥たちを観察することもできますし、数多くあるトレイルのひとつを歩いてみても楽しいでしょう。急流の滝やコーヒー農園、思わず足を止めたくなるような絶景に出くわすかもしれません。
コロンビアの広大な大自然は、あらゆるタイプの探検家にとって理想的な場所です。エコツーリズムの観点から見ても、息を呑むような自然を満喫するのに理想的な環境です。
昆虫媒介感染症
コロンビアの農村部では、マラリアなど虫が媒介する病気にかかる可能性があります。虫が多い地域を探索する際には、虫除けスプレーを持参し、長袖・長ズボンを着用しましょう。
高山病
高地を訪れる際には、1~2日かけて体を慣らしましょう。軽度の高山病の症状(頭痛、疲労感、睡眠障害など)を緩和するには、水をたくさん飲み、十分な睡眠をとるようにしましょう。
ワクチン接種要件
シエラネバダ・デ・サンタ・マルタ国立公園など一部の地域では、到着前に黄熱病の予防接種が義務付けられています。少なくとも訪問予定日の10日前までに予防接種を受け、証明書を持参してください。