Fuel Efficiency and Emissions Reduction

航空事業が環境に与える影響
先進地域でも開発途上地域でも、航空事業が経済や商業、観光を活性化し、ビジネスチャンスを生み、生活の質を向上させています。人間によるCO2排出量のうち、航空業界分は約2%ですが、温室効果ガス排出への対策は世界規模のアプローチが必要です。
2050年までにGHGネットゼロを達成
2018年、ユナイテッドは米国の航空会社として初めて、二酸化炭素排出量の削減を公約しました。以来ユナイテッドは、自主的なカーボンオフセットに頼ることなく2050年までに温室効果ガス排出量を100%減らすことを目標とし、ネットゼロ達成を目指してきました。
この目標を達成するため、ユナイテッドは使用機材および業務遂行全体にわたって、燃料効率の向上に必要な投資を継続していきます。しかし、燃料効率を高めるだけでは、この意欲的な目標を達成するのに十分とは言えません。ユナイテッドは、従来の燃料よりもライフサイクル全体のCO2排出量がはるかに低い、持続可能な航空燃料(SAF)などの新しいテクノロジーへの投資も行っていきます。
ユナイテッドの総排出量については当社のCSRレポートでご確認いただけます。詳細はこちら
燃料効率の向上
二酸化炭素排出量を管理するには燃料効率の向上が不可欠です。ユナイテッドは、自社による取り組みとサプライヤーや提携パートナーとの連携を通じて燃料効率、航空機の性能の向上に継続的に力を注いでいます。新世代の航空機は、いずれも燃料効率が15~20%向上しています。ユナイテッドは、約550機の新機材の発注を完了しています。COVID前には、新機材に年間20億米ドル以上を投資していました。2021年には、ボーイング737 MAXを200機、エアバス321neoを70機、それぞれ一括発注するというこれまでの歴史の中で最大の発注を行っています。さらに2025年までに既存のメインラインの100%をナローボディ機材にアップグレードし、国内線のお客様に最先端のご旅行体験をお届けします。旧型のメインラインジェットと少なくとも200機の地域ジェットを新しい737 MAXとA321neo機材に置き換えることにより、全体で11%の燃料効率の改善が期待されます。これによって、ユナイテッドは旧型の機材と比べ、二酸化炭素排出量を座席あたり17~20%削減できる見込みです。
新型機に関しても18機を導入するなど、最新の航空機技術による機材を保有するユナイテッドは、常に業界をリードしてきました。2018年には、北米の航空会社として初めてボーイング787-10ドリームライナーを受領し、これで旧世代型と比べ、より燃料効率が良いボーイング787-8、787-9、787-10ドリームライナーと787ファミリーがすべて保有機材に揃ったことになります。
燃料効率向上に向けたユナイテッドの取り組みをご紹介します。
機内サービス
ユナイテッドは、オペレーションや手続き上の変更を進めることで省燃費を図るとともに、燃料効率の優れた最新型機材への大規模な投資を行いました。
軽量化
航空機は、軽ければ軽いほど燃料使用量や排出量が減少します。ユナイテッドでは、常に航空機のアメニティの見直しを行い、より軽量のものに交換しています。例えば、2017年に、ユナイテッドは機内サービスの案内に使用する紙をより軽量な、古紙配合率10%の再生紙に切り替えました。案内は1冊につきわずか1.1オンス軽量になっただけですが、全体として年間220,000ガロンの燃料と2,100トンのCO2eを削減することができました。詳しくはこちら
単発での地上走行
1つのエンジンを切り、片方のエンジンで地上走行することで、年間500万ガロンの燃料を節約しています。これは、車9,000台分に相当します。
継続的な節約アプローチ
航空機は、低空での推力の使用を控えることで燃料を節約できます。また、都市への騒音の影響も低減されます。
航空機の牽引
ユナイテッドでは、フライト間には航空機を地上走行させる代わりに、10か所の空港で69台のSuperTugが毎日約500機の航空機を牽引してゲートと格納庫間を移動させ、年間800万ガロンの燃料を節約しています。
エンジンの洗浄
ユナイテッドでは、航空機のエンジンの抵抗を低減し、二酸化炭素排出量を削減するため、エンジンを定期的に洗浄しています。
補助電源装置の電力の節約
ユナイテッドでは、航空機がゲートに駐機中は可能な限り、航空機の補助電源装置を使用するのではなく二酸化炭素排出量を抑える代替手段で空調と電力を提供しています。
地上および関連施設にて

空港で
世界各地4,000台を超える地上支援機材(GSE)は、電力または代替燃料を使用しています。特に採用率の高い空港は、ロサンゼルス(70%)、ヒューストン(70%)、サンフランシスコ(65%)などです。2020年末時点で、対象となるGSEの約41%が電気を動力源としています。2019年に、ユナイテッドはITW GSE社と提携し、ITW 7400バッテリー式移動電源装置(GPU)を試験導入しました。この電源装置は、GHG排出量を一気に90%削減し、さらに地上での騒音公害を低減させるものです。これは、過去から現在まで、北米においてバッテリー式移動電源装置を使用した初の試みであり、ユナイテッドも機材への電力供給にこの装置を使用した初の大手米航空会社ということになります。また、ユナイテッドは従業員の相乗りを奨励しているほか、通勤手当を支給しています。一部の空港では、電動車両の充電設備を備えています。

関連施設にて
ユナイテッドのシカゴ、ヒューストン、サンフランシスコの社屋はLEED認証を取得しています。シカゴ・オヘア空港のユナイテッドカーゴの社屋には、シカゴで最大級の規模を誇るグリーンルーフがあります。また、ユナイテッドのネットワークの非燃料エネルギー使用量の85%を占める、エネルギー使用量の多い上位10の施設に対して、エネルギー効率監査を実施しています。
一部の法人旅行提携企業のための業界最先端のこのプログラムは、旅行プロセス全体を通じて優れた運航実績を目指すユナイテッド航空の継続的な取り組みの一環です。2017年にはさらに、アメリカン航空やデルタ航空よりも低い二酸化炭素総排出量を達成するために、環境に配慮した取り組みも開始しました。
排出量およびその他のデータ
ユナイテッドは毎年、二酸化炭素排出量、各地の空気環境、廃棄物管理、水およびエネルギー消費量などを報告しています。下記の表で最新データをご覧ください。
1ユナイテッドの持続可能な航空燃料の使用量は2017年も2016年とほぼ同じでしたが、ユナイテッドのサプライヤーであるワールド・エナジー社がライフサイクル排出量削減の認証を取得し、燃料の節約は求められませんでした
3スコープ1+2の排出量/主要路線のRTM(年間1.5%の効率向上という業界目標の達成度の追跡に使用される指標)
3スコープ1+2+3の地域路線の排出量/主要路線+地域路線のASM(グローバルパフォーマンスコミットメントの達成度の追跡に使用される指標)
4ユナイテッドが管理するエリアの一部や他社との共有エリア(空港ターミナルなど)は考慮していないため、結果として毎年大きく変動する可能性があります
5四捨五入されているため、合計値が合わない場合があります
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